「ここか?ここがええのんかぁ?」

パン工場でのバイトの時の話。


現場に入る前に、
手袋、マスクをつけるための狭い部屋に入らなければならない。
男女分けることなく一緒に入らなければならず、
9時の出勤時には大変混雑する。


ある日、いつも通りその部屋に入りにいった。
すると一人のおじさんが部屋の前でつっ立っていたんだ。
部屋を覗き込んでみると人がたくさんいる。
どうやらそのおじさん、
混雑が解消されるまで部屋の前で待っているご様子。


(´ー`)「混んでるみたいっすね。」
と、話しかけてみた。
するとそのおじさんが振り返った時の表情は
なんだか不機嫌っぽかった。


「はよせいっちゅうに。
 さっきな、ここ入ったら睨まれたんや。」
(^д^;)「ははは。」
「セクハラやないっちゅうに。」
Σ (゚Д゚;)「えぇっ。」


衝撃だった。
まだセクハラを自分に当てはめて意識したことがなかったからだ。


私はいつもギリギリの時間に出勤していたので、
その部屋が多少混んでいても無理やり入っていた。
もしかしたら自分もそういう目で見られていたんかなぁ。


2008年冬、初めてセクハラを意識した。